デジャヴ(既視感) Deja vu 2008 2 9
以前、このサイトで、
「検証バブル 犯意なき過ち」(日経ビジネス人文庫)という本を紹介しましたが、
実は、この本は、現在、本屋にないようなので、
この本を参考書として、興味深いところを紹介していきたいと思います。
「4章 加速する歯車 2 我を忘れた銀行」から
「全預金者を債務者にせよ」
1989年10月、富士銀行本店。
日銀は定例考査で本店から全営業店・支店に向けて出された一枚の指示書を見つけた。
それまで預金しかしていない顧客を「借金漬け」にして、
収益を上げる計画とも読める内容だった。
営業本部から全国の支店に出された通達に、
日銀の考査担当者らは、我が目を疑った。
数百万口座の個人が、仮に百万円ずつ借りれば融資額は数兆円になる。
1988年10月、富士銀行は住宅を担保に、どんな使途にも自由に使えるカードローン、
「住活ローン」の取り扱いを拡大した。
(以上、引用)
日本のバブル経済は、1989年12月をもって崩壊したと考えています。
この時が、頂点だったと思います。
このような日本病(借金文化)が、現在、アメリカに感染してしまい、大変なことになっています。
こうした「借金文明」、いや「借金による繁栄」は、決して褒められたことではないが、
日本が世界に先駆けて、アメリカが追従しているとも言えるでしょう。
文化の違い culture gap 2003 6 23
今日(2003年6月23日)の日本経済新聞には、このような記事があります。
「住宅担保に消費者ローン」
「家計、金利負担増の懸念」
「アメリカで、住宅を担保にした消費者ローンが急増している。」
「ただ、同ローンは大半が変動金利であるうえ、住宅バブル頼みの色彩も強い。」
「ホーム・エクイティ・ローンと呼ばれる同融資は、
住宅の評価額から住宅ローンを除いた部分を担保にするもので、使途の制限はない。」
これを読んで、さすがに今の日本人は違和感を感じるでしょう。
このような「アメリカの借金文化」には、ついていけないと感じるでしょう。